SUUMOさんの紹介の中から早速、展示場に行ってきました。
価格で絞ってまず初めに訪問したのは桧家住宅。今のところ一番の推しメーカーです。
1988年設立。(最近はフランチャイズもやっているようですね)
特徴は
1.アクアフォーム(断熱材。2009年に子会社化した日本アクアの商品)
2.Z空調(全館空調のようなもの)
3.基礎断熱・屋根断熱
4.防蟻剤の加圧注入
5.青空リビング・固定階段付き小屋裏収納6.壁の角が丸い
といったところです。
1.アクアフォーム(断熱材)
歴史も浅く実績データは乏しいですが、ネットにはいろいろな情報が載っています。よく比較される断熱材としてアイシネンもあります。
アクアフォームは簡単に言うと固いスポンジ(現場発泡の硬質ウレタン)。アイシネンは柔らかいスポンジです(現場発泡の軟質ウレタン)。アクアフォームが実際に発泡するところをコップで見せてもらい触らせてもらいました。台所のスポンジが固くなったもの、といった感じです。
<メリット>
・高気密
桧家住宅はQ値1.9(カタログUa値からの簡易換算)・C値0.7(カタログ値)
家全体を隙間なく囲むことができるため、容易に気密を上げることができます。
※桧家住宅のQ値は高断熱とまではいかない数値
(ただし、Ⅴ地域でリビング階段を入れる場合はQ値2.0以下で十分とのこと)
→予算との相談ですがアクアフォームの厚みを増やすことも可能なので検討します。
Q値:断熱の指標(計算値。数値が低いほど高断熱。長期優良住宅はⅤ地域で2.7以下のこと。)
C値:気密の指標(実測値。数値が低いほど高気密。数年前に国の基準から外された)
長期優良住宅:国が定めた基準。税金や保険の優遇が受けられる。書類審査要。
Ⅴ地域:寒暖地域を8段階で区分したもの。数値が小さいほど寒い地域。
・劣化・変形が少ない(エビデンスなし)
基本的には無機質(合成ゴム)なので劣化は少ないとのこと。
・日本アクアの施工による施工ばらつきの低減
アクアフォーム専任の方が施工を担当してくれます。
<デメリット>
・高価
グラスウール ¥110/m2程
グラスウール硬化パネル ¥500/m2程
アクアフォーム(標準) ¥2000/m2程
アイシネン ¥3500/m2程
・吹き付け部のズレに対する亀裂
自己吸着性を持ち、吹き付け部に固定されますが、硬質ウレタンのため、引っ張りに弱い(アイシネンはある程度許容があります)
桧屋住宅は在来工法+2X4(ツーバイフォー)を合わせたハイブリッド工法に加え、剛床(ごうしょう)工法により家自体の揺れを少なくすることでズレ対策としています。
・シロアリに弱い(シロアリは金属をも浸食する)
アクアフォーム自体はやわらかいのでシロアリの食道になりやすいです。
桧家住宅はベタ基礎に防蟻シートを貼って下からシロアリが上がって来ないようにして対策しています。
ただし、空からやってくる輩もいるようで、そもそもシロアリの大好きな菌を繁殖させないよう、湿気を溜めない工夫が必要です。
桧屋住宅の湿気対策は壁内通気と基礎換気で対応しているようです。
・リフォームしにくい(吹き付け後は穴をあけるなどの加工をしないと配管が通せない)
桧屋住宅は配管設置後、アクアフォームを吹き付けます(と聞いています。)
※将来のリフォームを見据えた配管の取り回しが必要かもしれません。(まぁ、そん時はそん時か。。。)
2.Z空調(斎藤工がCMしています)
ダイキンとコラボした全館空調システム(のようなもの)。
ココチE(24時間換気)にエアコンを連結させたもので、1年の実証実験を経てようやく商品化させた肝入りの技術です。
毎月の電気代はというと、Z空調で24時間家全体を温める続けるのと、使用する部屋を都度エアコンで温めるのと、ほぼ同じという結果に。
自分は冬の風呂場や廊下の寒さに耐えられないため、全館空調は絶対条件です。ご年配の方にとっても、全館空調はヒートショックの防止に有効なのだとか。
(床暖房は冬にしか使えないので、コストメリットが低く選択肢から消しました)
ただし、全館空調を使用する絶対条件は「高気密」であること。
桧家住宅を推す理由は高気密と全館空調が揃っているところで、自分はそこに大きな魅力を感じました。
※ちなみに壊れた際は全交換ではなく、壊れた部品を交換するのだとか。
(桧屋住宅HP抜粋図)
黄色がアクアフォーム(標準)ピンク色がアクアフォームNEO(高断熱だが高価)
3.基礎断熱・屋根断熱
桧屋住宅は床ではなく基礎にアクアフォームを吹き付けます。床断熱と比較して、床の温度は同じ(賛否両論あり)ですが、基礎断熱は基礎内結露を軽減します(さらに、桧家住宅は基礎に換気システムを入れているため湿気を強制的に逃がします)。ただし、地面により近いところに断熱材を配置するのでシロアリ対策は要注意です。(桧家住宅の対応を確認できたら追記します)
桧家住宅は天井ではなく屋根にアクアフォームを吹き付けます。これは小屋裏収納があるからですね。真夏の小屋裏でも汗をかくほど熱くはならないという方もいるようですがまだ体験していないので何とも言えません。(体験したら追記します)
<参考>
省エネルギー基準で定める断熱等級は、断熱材の種類と施工する部位毎に、断熱材の厚さを指定しています。
断熱等級4(Max)を謳っている桧家住宅ですが、一般仕様のアクアフォームの厚さは断熱等級4を取るには薄いです。ただし、断熱等級4相当の性能を持っていれば断熱等級4として認められるます。果たして桧家住宅で長期優良住宅を申請できるのでしょうか。。。
4.防蟻剤の加圧注入
通常防蟻剤(シロアリ対策)は木材の表面に塗りますが、加圧注入というのは、防蟻剤を木材に加圧して注入することです。まぁ、何が違うのかというと、加圧注入は、奥まで浸透させられるうえに、より防蟻効果を維持することができる、というものです。これは一条工務店と同じ手法で施工されています。ただし、一条工務店はすべて加圧注入木材を使用しますが、桧家住宅は土台と大引き(おおびき)にしか使いません。(大引きも土台のようなものです)それ以外は表面塗布です。
とはいえシロアリを考える上で土台の加圧注入材はかなり有効だと思います。
ちなみに桧家住宅の防蟻保証は5年(表面塗布の一般的な保証期間と同じ。加圧注入について、一条工務店は「75年は大丈夫」と言っていたので桧家住宅も土台部は大丈夫そうです)
5.青空リビング・固定階段付き小屋裏収納
うちの兄が別の工務店で屋上庭園を造っていました。子供が兄の家にお邪魔すると取り敢えず屋上に行きたがります(笑)
確かに気持ち良い!兄曰く、あまり使ってないな。。。とのことですが、プライベート感半端ないです(鼻息荒し)
まぁ、つけるかどうかは別として、選択できるということです。
ちなみに、桧家住宅の水漏れ保証は10年。基本的には金属防水なのでメンテナンスフリーのようですが、穴が開くなどして水が通過するとその下は木なので腐ります。桧屋住宅は金属防水専門業者に委託していますが、桧屋住宅のお宅で水漏れの報告はまだ無いとのこと。(営業トークなので話半分でお願いします。)
小屋裏収納は140cm(法的に部屋にならない高さの基準)で、かがまないと部屋内は移動できませんが、固定階段も相まって、とっても使い勝手が良さそうです。年を取ると・・・(てんてんてん)ですが、足が使えるうちは重宝しそうです。
ちなみに青空リビングはオプション。小屋裏収納はほとんどのプランで標準です。
長くなりました。。。すみません。
てなわけで今のところ一番の推しメーカーですが、次回以降は相談料として1万円が必要らしいです。契約した場合は印紙代に。契約しない場合は原則返金とのこと。
この1万円がハードルとなって次回の打ち合わせを躊躇していましたが、来月、1万円払う決意をいたしました!
行ってきます。
桧屋住宅は営業も打ち合わせは常に2人態勢で対応してくれるとのことで、よくある営業マンの個人差でばらつく、なんてことは比較的少なそうです。
まずは土地を探してもらうようお願いしに行きます。桧屋住宅は土地専門部があるようで、そこが担当してくれるらしいです。
土地と間取りが決まるまで契約する必要はないので、土地と間取りプランを他社と比較して決めていきたいと思います。(うちは土地とメーカーと合わせて検討することにしました。土地が良くてメーカーが許容できるところであればそこに決めよう、と考えています。妻が地元なので土地に関して詳しいです。助かりますね。)
ではでは、他にも書きたいことはまだまだありますが、それまた、別の機会に。
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