まず初めに悩みました。。。木造か軽量鉄骨(以降、鉄骨。)か。(RCか。)
RC(Reinforced Concrete:鉄筋コンクリート)は、建もの探訪の渡辺さんが自宅をコンクリ打ちっぱなしにして失敗(冬は寒く夏は暑い)。という話を耳にし、選択肢から外しました。あと高くてそもそも。。。
シェアで言うと日本はやっぱり木造が多いですね。ということで、木造と鉄骨を項目ごとに比較してみます。
<断熱性>
木造 > 鉄骨
この差は熱伝導率の差によるものです。同じ温度でも、木のほうが熱を伝えにくいので、
例えばフライパンは、鉄が熱くなっても木の取っ手は熱くなりません。
家で言うと、鉄骨は外気で温められやすいのですが、木造はあまり影響を受けません。
ただし、鉄骨でも外断熱にすれば、そもそも外気温にさらされないので、構造(木造か鉄骨か)による断熱性に違いは出ません。
<耐久性・シロアリ・湿気・防火・耐震性>
鉄骨 > 木造
木の種類もいろいろ出てきました(集成材やMDFなど)が、一般的に鉄のほうが木より固いです。
耐久性については鉄骨が優位。
鉄は劣化しませんが、木は必ず痩せてきます。ダイワハウスいわく、鉄は防錆剤で75年はもつ、とのこと。木は20~30年に一度、修繕が必要になります。
シロアリについてはもちろん鉄骨が優位。
木造はシロアリ対策が必要不可欠(鉄骨も床材はシロアリ対策が必要ですので注意。)
シロアリ対策は各社いろいろで、ベタ基礎であれば防蟻シートが入れられますし、木材の種類もシロアリに強い木(ヒバ、クリ、ヒノキ、スギ)があります。柱や土台への防蟻剤も、表面塗布と加圧注入があり、表面塗布の効果は5年、加圧注入は(一条工務店いわく)効果は75年だそうです。
湿気についても鉄骨が優位。
高温多湿の日本において、木造は注意が必要。基本的に雨にさらされなければ問題はないのですが、雨漏りなどは大敵です。鉄骨はあまり気にする必要はないでしょう。
防火性能については構造に対する優越をつける気はありません。
性質のみを述べますと、木造は燃えやすいですが芯が残ります。鉄骨は熱に弱いのですが、構造の比較をしてる暇があるぐらいなら、速やかに逃げてください。これが一番です。
地震に関しては甲乙つけ難しです。
やらかい木造は揺らして地震の揺れを減衰させるのに対し、固い鉄骨はそのまま揺れを受ける代わりに、びくともしない。といった差があります。
最近は木造でも厚い集成材で頑丈にしたり、鉄骨でも制震ダンパーで揺れを減衰させるようにしている住宅メーカーもあるようです。
総合的に、鉄骨のほうがメンテナンスフリーで耐久性は高いという結果に。
・集成材やMDF:集成材は板、MDFは木のくずを接着剤で貼り合わせたもの。変形が少なく頑丈。(無垢材:木を切った、削ったままの板で、温度・湿気により変形する)
・制震ダンパー:身近なもので例えると筒状の水鉄砲のようなもの(かえって分かりにくいか。。。)つまりは。。。衝撃を和らげてくれるものです。制震ダンパー自体は油圧の粘性を使ったものですが、油圧を使わずに柱の形状・材質を変えることで衝撃を緩和させるものも出てきました。
<間取りの自由度>
鉄骨 > 木造
なんとでもなるので参考レベルですが、鉄骨のほうが少ない柱・つがいで組めるので広さを造ることができます。大開口の窓は鉄骨ならでは。それに対し、木造は加工のしやすさから間取りの組み方に多少融通が利きます。将来のリフォームも木造のほうが改修しやすいとのこと。
ただ鉄骨も、最近では数ミリ単位で間取りを変えられる鉄骨も出てきてあまり自由度で比較するのも意味なくなってきました。メーカーの提案力次第ということですね。
ただし3階建てなら鉄骨じゃないとダメ。
<地盤との相性>
木造 > 鉄骨
地味に影響する可能性があるのがこの地盤との相性。木造は軽く、鉄骨は重いです(軽量鉄骨とは言うものの、木造よりもかなり重くなるようです)。何を言いたいかというと、鉄骨のほうが強い地盤を必要とする、ということです。ただし弱い地盤でも相応の地盤改良をしていれば問題はありません。木造でも地盤改良が必要な時は必要になりますし。。。(地盤改良:100~150万円ナリ)
<価格>
鉄骨 > 木造
鉄骨のほうが材料の総体積は少ないのですが、そもそも単価が高いので家1棟で換算すると鉄骨のほうが高くなります。
→とかいろいろ言うとりますが、結局私は断熱性能で考えて木造を選びました。みなさんはいかがでしょうか。。。
まぁ、ただしこればっかりは技術の進歩により大差はありません。好きなデザインやメーカーがあればそこを選べばいいのかと。色々調べた結果、好みによる、という結論に至りました。
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